今年最後の儀式

 

 

 わたしは「儀式」という言葉が好きです。新月の夜の願いごと、紅茶に浮かべたおつきさま。そんなロマンティックなおまじないのようなものも、そして考えてみれば毎日のお化粧だって、ある種の儀式みたいなもの。そんなふうに感じます。このルージュはわたしの心を鎮めてくれる、このフレグランスはわたしの心を豊かにする。《儀式》の積み重ねが、《美》へと繋がるのではないでしょうか。そうであることを信じて、わたしは自分自身のための儀式をつづけています。

 

 

 

 ★大掃除

 

 この季節の《儀式》の最大のものといえば、大掃除ではないでしょうか。

 掃除があまり好きとはいえない怠惰なわたしですが、大掃除は好きです。毎年、お部屋の模様替え、配置換えなどを考えてそれを実行し、想像どおりの空間が目のまえに現れたときにはどきどきうきうきと嬉しくなってしまいますし、大掃除をしていると、おうちのどこにこんなものが隠れていたのかしらと嬉しくなるようなものを発見することも多々あります。

 

 今年発掘した素敵なものたちを、すこしだけご紹介。

 

f:id:tukinoyume:20171231181249j:plain

 

 在りし日の母のジュエリーボックス。幼いころに焦がれるほど憧れた、扉をあけるとヲルゴオルの音色が鳴る宝石箱。年月とともにそのメロディは消えてしまったけれど、わたしの憧れは変わらない。無事に譲り受けることが叶い、お掃除そっちのけでアクセサリィと戯れてしまいました。

 

f:id:tukinoyume:20171231181243j:plain

f:id:tukinoyume:20171231181235j:plain

 

 

f:id:tukinoyume:20171231181228j:plain

 

 魔法のコンパクトとステッキみたいでしょう? このうつくしくてちいさな杖はリップブラシなのですが、お化粧するときにマジカルな魅力を纏えるような気がして、むかし愛用していました。お掃除で発掘したのもなにかのご縁だし、また使ってみようかと考えています。魔法少女にはなれないまま年を重ねてしまったけれど、鏡のまえでお化粧の《儀式》をするときくらいは、ときどき少女のころに戻ってもいいよね。

 

 

f:id:tukinoyume:20171231181900j:plain

 

 そのむかし愛用していたAliceのティーポットも発掘。この子で霧とリボンさんのモリアーティ・ロンドンをいただきました。

 

f:id:tukinoyume:20171231181854j:plain

f:id:tukinoyume:20171231181846j:plain

 

 

 ★スケジュール帳

 

 年の暮れにあたらしい手帖をお迎えするのも、毎年の楽しみです。まだなにも記されていない、だからこれからなんにでも使えるはずのスケジュールに友人たちの誕生日を書きこみ、展示会の日づけを記し、来年の抱負や主題などを綴ることは、まだ見ぬ未来の純白を信じられるような気がして胸がときめきます。

 

 来年の手帖はわけあって二冊お迎えしたのですが、一冊カバーがぴんとこなかったので、mille-feuilleさんのブックカバーを装着してビニールカバーをかけてみました。美しく謎めいた文様と背表紙の「禁」の文字。黒魔術の古書みたいで素敵だと思いませんか。

 

f:id:tukinoyume:20171231181222j:plain

f:id:tukinoyume:20171231181912j:plain

 

 

 ★想い出の壁

 

 この時期になると、毎年お部屋の壁の一角をその年に出逢った美しいものたち、心動かされたもの、大切な想い出のかけらで埋めることも、またわたしの《儀式》のひとつです。来年もまた、いっしょにいられますように。今年はたくさん素敵なことがあったから、とっても楽しく壁づくりをいたしました。

 

 

f:id:tukinoyume:20171231181904j:plain

 

 

 お話できる《儀式》はこのくらいでしょうか。

 来年もまた、美の演習としての《儀式》を積み重ねていけることを祈ります。うつくしい日々のなかで、微笑んで歩いていけますように。

 

 今年も残すところあと数時間。来年もまた、お逢いしましょう。