星降る夜のクリスマス/点滴堂

 

 

 点滴堂さんで「星」と名のつく展示のたびに、近ごろではタイムトラベルマドレーヌさんのタイムトラベル郵便が開催されています。

 

 これはまず、自分に幸運をあたえてくれる星座や星雲のおみくじをひき、自分自身にお手紙を書いて点滴堂さんのご店主さんにお渡しすると、おみくじに書かれてあった星座や星雲がお空で輝いている季節にそのお便りがポストに舞いこんでくるという、とってもロマンティックな企画です。

 

 f:id:tukinoyume:20171226203149j:plain

 

 今回のおみくじは自分の「星雲」を教えてくださるもので、わたしのものにはM20と書かれてありました。点滴堂さんが星雲のご本を渡してくださったので調べてみたら宇宙に咲くお花のように美しい星雲だったので、とても嬉しく思っていると、点滴堂さんはこれは別名パンジー星雲ともいうのだと教えてくださり、わたしの感激はますます深まりました。

 

f:id:tukinoyume:20171226202855j:plain

 

 M20の別名を知ったとき、いつもわたしの祈りがタイムトラベル郵便の星座や星雲にあらわれてくれることに、わたしは気づきました。思えばはじめてひいたおみくじはいっかくじゅう座だったのです。わたしは一角獣がみとめてくれるような女のひとに、そして菫の花みたいな女性になりたいと、ずっと想っているのですから。

 

f:id:tukinoyume:20171226202911j:plain

 (山本六三の絵画から)

 

f:id:tukinoyume:20171226202916j:plain

 (つづれ織り/貴婦人と一角獣から)

 

 

 点滴堂さんのお近くにあるこいけ菓子店でキャロットケーキを買いこみ、ほおばりながら(点滴堂さんはお菓子もちこみ可のブックカフェです)、お手紙を綴る至福の午後。キャロットケーキは信じがたいほどにおいしかったので、お近くにいらしたかたは点滴堂さんとはしごされてぜひお立ち寄りになるべきだと思いました。わたしも次回からは点滴堂さんに訪うおりには、かならずこいけ菓子店さんにも足を運ぼうと決意するほどのお味なのです。

 

f:id:tukinoyume:20171226202901j:plain

 

 ちなみにM20のおみくじはくださるという気前のよさなので、お守りとしてチョコレイトのパスケースにつけています。以前からお迎えしたかった『紫苑の園』の中原純一が挿絵の大型版もお迎えできて、素晴らしい乙女の日でした。

 

f:id:tukinoyume:20171226203154j:plain

 

 

 ちなみにこの日、ご一緒した乙女からクリスマスの贈り物とこのお葉書に綴られたお手紙をいただいたのですが、その夜見あげた空に浮かぶ冴えるほどに冷たく、透けるように美しい月が、まるでこの絵のお舟のようで、もしかしたらあの月は翼あるひとの手によって昏い海を渡ってゆく、一艘の舟なのかもしれないと思い、この葉書のうつくしいひとは昼間わたしが逢った乙女のように感じつつ、深い眠りにつきました。ね? やっぱり最高に乙女の日でしょう?

 

f:id:tukinoyume:20171226203143j:plain