This Summer Fashion: My Favorite

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 この夏に纏っていたお洋服を考えたとき、このワンピースがわたしの定番だったと思う。GrimoireのLace Collar Dress。お靴はmayla classicのFrederica、手首には霧とリボンのアリスのカフス・ブローチ〜ミモザのリボンとタッセルをゆらす夏。

 

 わたしのこの夏のテーマは「みずいろ」と「みずたま」、そしてすぐにでもピクニックに出かけられるようなスタイルを密かに意識していました。

 

 千疋屋のフルーツサンド(乙女の夢!)、スコーンと木苺のジャム、おいしいアイスティーのなかでシャボン玉で遊び、その球体のなかに閉じられることを夢みながら、綴りがeのアンにも負けないわたしの妄想癖で、それならピクニックの舞台はどこがいいかしら、などとそんなことまで考えていました。

 

 果実のように熟した夏の海は、それをたらふく食べようとするひとたちの群れであふれているから、できれば敬遠したい。それなら森がいいわ。庭園美術館の広い芝生のお庭で、あの芸術的な洋館をかたわらにピクニック。バスケットに希望と夢と甘いものをいっぱいに詰めこんで。

 

 ――ここまで思案し、実際にある乙女と計画までたてていたところ、庭園美術館は十一月まで改装中なのだと知り、「黄金のピクニック計画」は泣くなく見送ることになりました。

 

 お話がだいぶずれているけれど、わたしのこの夏のスタイルのテーマはみずいろ。

 

 少女だったころ、みずいろの似合う女の子に憧れていました。むかし、わたしは色でいうならみずいろだとあるひとにいわれたことがあって、嬉しさのあまり「それなら雨の降る日に水玉模様のお洋服を着て、いちばん好きな傘をさし、あるいは小雨だったら傘をささないで水色の紫陽花の球を眺めて歩きながら、『恋はみずいろ』でもくちずさみたいと思います」とお返事したことがありました。

 

 Yesterday we were together, and life was sweeter, Today you're gone, my life is sad, and love is blue

 

 それから年月がたち、わたしの心はなにかの化学反応で、紫陽花のように「みずいろ」から「むらさき」に変化しました。土を知り、醜さを知り、感情を知ったために。

 

 いまわたしはむらさきが似合う《女》になるため格闘中だけれど、ときどきみずいろに戻りたくなる。《少女》だったころに。それをみずたまの球体のなかに閉じこめたくなる。シャボン玉のように。

 

 夏はそんな季節です。

 

 

 だからわたしのこの夏のテーマは、みずいろとみずたまとピクニック。