手紙

魔女見習いのこと

魔女見習いはじめました。 年があけてはじめての月蝕のおこった日、唐突にもっと本格的に占いを学びたい、深く探求したいと思いまして、その好奇心と直感と心のみちびくままにまかせているところです。 その日から起こったいろいろなことを自分自身にまとめ…

優麗(Kに宛てたいつかの手紙の断片から、2)

K、あなたが「ゆうれい」という言葉に幽霊ではなく、優麗という字を当て嵌めて、わたしに宛てたお返事にそう綴ってくださったことを、わたしがどんなに嬉しく思っているか、どういったらあなたにつたわるでしょうか。 優麗。雅やかで品のある美しさをもつも…

幽霊(Kに宛てたいつかの手紙の断片から、1)

K、またお手紙をさしあげてしまいます。 突然のようですが、幽霊という存在には死ななければなれないのだと、あなたもやっぱり思いますか? こんな疑問からはじまるこのお便りに目をとおしたとき、きっとあなた以外の人間だったなら、また戯言がはじまった…

星降る夜のクリスマス/点滴堂

点滴堂さんで「星」と名のつく展示のたびに、近ごろではタイムトラベルマドレーヌさんのタイムトラベル郵便が開催されています。 これはまず、自分に幸運をあたえてくれる星座や星雲のおみくじをひき、自分自身にお手紙を書いて点滴堂さんのご店主さんにお渡…

乙女の庭と女の荒野

「愛の庭の乙女、その優美で豊潤で繊細な庭は、あなたと親しみをかわす者にとって心安らぐ場所です。悲しみや苦しみに沈むとき、顔をあげて、これまで築いた美しい庭を見渡してみてください。丁寧に培った植物たち、光の洪水。乙女の愛は、その庭がみせるあ…

神さまのいない月の朔

ふと今年もすでに十月が巡っているのだという事実に気づきました。神さまのいない月です。去年のいまごろはこの神無月の朔日――新月の晩に、神とおなじようにお空に不在の月へと祈りを捧げるように、わたし自身に願うように眠りに就いたことを覚えています。…

山茶花の天使の羽根

わたしの山茶花の少女から、お手紙と贈り物が届きました。 お手紙も贈り物も、わたしのためにとあの子が心をつくしてくれたことが嬉しい。美しい友人のなかに、わたしのことだけを考えてくれている時間があったことが嬉しい。薔薇ビーズの十字架とマリアさま…

さよならの手紙

三鷹の駅北口から歩いて五分のブックカフェ、「点滴堂」はちいさなお店。 おそらく美しいもの、儚いもの、大切なものを丁重に保存し、扱うためには、その小ささは必要条件なのだ。 足を運ぶたびになにか、わたしにとって、美しく儚く大切なものと出逢えるよ…

流星になりたいとわたしがいえば

「流星。冷たくとどまる静物ではなく、激しく燃えて、力の限りふりしぼり、朽ちてゆく。自由になりたければ、儚く果てると知りつつも、流星となって地へおちるしかないのかもしれません。流星はきっと愛するひとのもとへゆけるのでしょう。流星になるという…